日本にいてもどこにいても。
人は無意識に、周りと自分を比べながら生きているのかもしれません。
一度も誰かと自分を比べたことがない!という人はきっととても少ないと思います。私もそうです。
私はとても背が小さく、幼稚園から高校までいつも背の順は一番前でした。「一番」前、ということで気分は悪くなかったですが(笑)
ある日、教室で手が届かなくて椅子に登りました。
「背の高い人はこんな視界でものを見ているんだ!」とびっくりしました。
その景色はとても広くて、みんなが小さく見えて、何でもできそうに思えました。
「比較する」ということは、時には必要な時があります。例えば比較文化学は、お互いの文化の違いを比べ、そこから何かを学び取るの学問です。キリスト教と仏教、日本語と英語、着物と洋服、何かと何かを比べてみることで面白い気づきがあったり、自分というものが「何からできているか」を感じ取ることができます。
しかし、誰かと自分を比べて優越感に浸ったり、逆に落ち込んだり焦ったりするのは悲しいことです。
留学だけでなく、何事においても、人が2人以上いると必ずそこには「違い」が生まれます。英語力、コミュニケーション力、表現力、かならず自分より「よくできる」人がどこかに存在します。
オーストラリアの人たちは、そういう人に出会った時、相手へ心からの拍手を送ります。それは、優れたものは自分と比較するためにあるのではなく讃えるためにあるもので、自分にはそれとは違う良さがあるのだと、心から思えているからだと私は感じています。
Good! Great! Wonderful! Incredible! Awesome! Terrific! Splendid!
英語には、いいね、すごいねという「賛辞」を表す単語が多いです。
留学前にはぜひ、自分にできること、得意なもの、好きなものを探してみましょう。なんでもいいです。
走るのが早い・楽器ができるなど、自分の得意なものをすぐに言える人と、何かに詳しい・何かをずっと続けているなど、自分にとって当たり前すぎて気づかずにいる人がいます。
「こんな小さなこと・・・」とか「他にもっとできる人がいるし・・・」など考えず、自分の得意なものやできることを把握してみましょう。家族や友達に聞いてみるのもひとつです。
自分の良さに気づいたら、直接それを発揮できるクラブなどに入ってみるのもいいですね!たとえそうでなさそうなものでも、勇気を出して相手に伝えてみましょう。もしできるものでなくて「やってみたい」ことがあれば、堂々とチャレンジしてみましょう。ゴールドコーストの人たちの「Wow that’s great!」という声が聞こえてきそうです。
どこから入り込み、どんな風に成長するか、それは人それぞれです。スピードも違います。人と比べず、自分自身のスピードで学び、経験してくださいね。
そして、もしも留学後に「もっとああしたかった」「これをやりたかった」という思いが芽生えたら。
帰国した後、その思いを活かせばいいと私は思っています。いつか必ず、その思いが叶う日が来ます。
留学という経験は、その後の一生を通じてあなたを励まし、支え続けます。
あなただけの「留学ストーリー」を作ってください。
心から応援しています!