3月から4月にかけての、とある週末。
オーストラリアでは、この時期になるとパステルカラーのうさぎのぬいぐるみや、「イースターエッグ」と呼ばれる卵型のチョコレートがたくさん出回ります。
この週末は「Easterイースター」と呼ばれ、キリスト教圏の国ではクリスマスと同じ、むしろそれ以上に大切にされています。Merry Christmas!と同じように、Happy Easter!と声をかけ合います。
イエス・キリストが金曜日に処刑され、その次の日曜日に「復活」したとされるこの出来事は、のちに「Good Friday」「Easter Sunday」と呼ばれるようになり、イースター(復活祭)は盛大に祝われるようになりました。
ゴルゴダの丘での処刑3日後の日曜日、女教徒が亡骸に香油を塗りに行ったところ、棺からはキリストの亡骸が消え、その後たくさんのところで「復活したキリスト」が目撃されました。そうして弟子のところへと姿を現したキリストは、数日間弟子たちと共に過ごした後で天国へ召されていったのだそうです。
ウサギと卵はイースターのシンボル。繁栄を象徴し、この復活祭を楽しく過ごすための「うさぎと卵」を使った可愛いイベントが毎年たくさんあります。セントスティーブンス・カレッジでは、イースターの塗り絵コンテストや、子供たちによる「イースター・ハット・パレード」という手作り帽子でパレードする可愛いイベントがあります。
イースターは毎年日が違います。「春分の日」の「次の最初の満月」の「次の日曜日」がイースターサンデー、ちょっとややこしいですが、ミステリアスにも感じますね。
というわけで、2022年のイースターは4月16日金曜日から始まりました。Good Fridayからスーパーはじめほとんどのお店がお休み。
たとえ異教徒でも厳かな日であることが伝わってきます。みんなもぜひ体験してね!